ガットの太さ【ゲージ】による違いや変化

ガットの太さ【ゲージ】によってどのような変化が生まれるのかご存知でしょうか。
現在の一般的な太さ【ゲージ】は1.25mmとされています。
それよりも太いものは1.30mm 1.35mmなどがあります。【メーカーによっては1.28mmや1.32mmもございます】
また細いものには1.20mm 1.10mm【メーカーによっては1.23mmや1.18mmなども】
現在の一般的な太さと書いたのは、昔は違う太さが一般的だったためです。
何十年か前、松岡修造が出てくるはるか前の時代、テニスにおける標準ガットと呼べるものは
ハイシープと呼ばれるゴーセンのガットでした。
太さ【ゲージ】はなんと1.42mmです。
そこからガットの品質の向上のおかげもあり、ガットシェアは細いゲージに移っていきました。
日本で最も売れているナイロンガットといっても良いミクロスーパーですが、
このガットの名前の一部であるミクロですが、当時のガットの太さの標準が1.42mmに比べミクロ【小さい】ということからミクロスーパーという名前が付きました。
たくさんの種類の太さというものがございますがこのガットの太さ【ゲージ】によってどのような変化があるのか
それについてメリット デメリットについて書きたいと思います。
ガットが太い・細いでの最も大きな違いはストリングの可動域の広さです。
これは太いガットと細いガットではガットの網目の山の大きさが異なることです。
太いガットの方が細いガットよりも網目の部分の傾斜が大きいことはみなさんすぐにご想像いただけると思います。
細いゲージは傾斜が太いものに比べて傾斜が小さいのでガットの動ける範囲が広くなります。
また細いゲージの方がガットがインパクト時によく伸びます。
これはわかりやすく言うと車のタイヤのゴムを伸ばすのよりも輪ゴムを伸ばす方が力がいらない。
少し極端な例ですが、細いゲージと太いゲージでは小さな違いではありますが、同じようなことが起きています。
では、ガットの動ける範囲が広くなることと伸縮性が大きいというのはプレーにどういった影響を与えるのか。
それは、スピン性能とホールド性能の違いが大きいです。
ガットの動ける範囲が広いことで、ガットが動きスピンがかかる。
ガットの伸縮性が強いことでガットが撓みホールド感が生まれる。
ガットの太さ【ゲージ】が細いことのメリットはこの二つです。
一方で細いゲージであるデメリットは、太いゲージに比べたときにテンション維持の性能が悪いということに限ると思います。
先ほどのタイヤのゴムと輪ゴムの例を出すと、どう考えてもタイヤのゴムの方が耐久性がありますよね。
違いは小さいですが、テニスのガットでも同じようなことが起きています。
細いゲージのデメリットとしては性能維持の性能に関して太いゲージに劣るということです。
太いゲージのメリット・デメリットに関しては細いゲージの逆となります。
なので賞味期限は長いが性能に関しては細いゲージの方が理論上は能力が優秀ということになります。
しかし、ラケット・ガット共に進化した現代ですので両者ともスピン性能やホールド性能を増しています。
太いゲージの方がボールの飛びが抑えられますが、それでも十分な反発力やスピン性能を持っています。
細いゲージでは飛びすぎるというお客様もいらっしゃいます。
細いガットの方がスピン性能、ホールド感などなど優れた点はたくさんありますが=お客様にとってベストな選択とはいえないのが現実です。
知識として細いゲージと太いゲージの違いを理解して、あなたに適したガットのゲージをお探しください。
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