
ポリエステルガットは全国で最も普及したテニスのガットがポリエステルといっても良いでしょう。
この記事ではポリエステルガットのメリットとデメリットについて触れていきたいと思います。
ポリエステルガットのメリット
ポリエステルガットの最大のメリットはガットの耐久性です。
耐久性というのはガットが切れずにボールが打てる期間の長さです。
テニスのガットは安くはありませんので、一度張ったガットで長くテニスをしたいというユーザーにはメリットですね。
また、ポリエステルガットにはナイロンガットにはスピン性能があります。
ガットが多角形でより多くの摩擦を生みスピン性能が上がるものが一般的ですが、
個人的にはポリエステルならではのガットがボールに食い込みはじき出すホールド性能によってスピンがナイロンに比べ多くかかると感じています。
スピンがかかりやすいポリエステルの進化によって現代テニスの強く速いストロークが実現されています。
反発力がナイロンガットに比べ小さくなっていてスピン性能が高いのでボールコントロールがしやすいのもポリエステルガットの特徴の一つです。
ポリエステルガットのデメリット
ポリエステルガットの最大のデメリットはガットのテンション維持性能の悪さですね。
テンション維持性能とはガットが張りたての状態を維持する力の弱さです。
すべてのガットは張った瞬間からテンションが落ちていくものですが、ナイロンやナチュラルガットに比べ、ポリエステルはテンションの落ちるのが速いです。
競技レベルでプレーする人では一試合で性能の劣化を感じるといいます。
趣味のテニスでもポリエステルガットが性能を維持して使える範囲でいることができる期間は1か月が限度でしょう。
ボールがナイロンやナチュラルガットに比べ飛ばない。
これは人によってはメリットでデメリットにもなる要素です。
ミスのタイプにアウトが多い方はこれはメリットになりますし、ネットが多い方にはデメリットになります。
スイング速度が遅い方はスピンアシストの恩恵を受けづらい。
ポリエステルが撓みボールにスピンをかけるのには一定のスイング速度が必要です。
ナイロンやナチュラルのほうがスピンをかけるための速度は優しいといえるでしょう。
しかし、ポリにはナイロンやナチュラルにはない素晴らしいスピン性能があるため、ポリを使いたいユーザーはこの一定のラインを超えるスイングの速度が求められます。
ナイロンやナチュラルに比べ体への負担が大きい。
素材自体が硬いもので作られているために振動や衝撃が大きいです。
なのでナイロンやナチュラルと比べると体に負担がかかりやすく、テニスエルボーになってしまった方の多くはポリエステルを使用していると思います。
まとめ
ポリエステルガットの魅力はスピン性能と耐久性です。
プロの使用率が100%近いことを考えると、ポリエステルにはナイロンやナチュラルにはない試合に勝つためのファクターがあるのは事実です。
しかし、一方でテンション維持性能が弱く趣味のテニスには向かないのも事実。
個人的には趣味のテニスにはナイロンやナチュラルが向いているとは考えていますが、競技レベルの試合で勝ちたい!
という方はポリエステルの選択肢も考えてみてはどうでしょうか。
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